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楽器のメインテナンス [チェロ]

前回チェロを工房に持って行ったのはもう4~5年前のことだろう。
そろそろどこかがおかしくなっているはずと思っていた。

ちょうど、チェロレッスンを一旦やめ、他のコースに変わることもあって、すこし時間の余裕ができた。
それで、出張のついでに横浜にある工房に持って行くことにした。

事前に連絡をいれ、金曜夕刻に持参。
すこし道に迷ったが、なんとか到着。急な階段も以前と同じ。

前回の修理(裏板が中央でパックリ剥がれる)のときのことを話し、ペグやらエンドピンやらの補正をしていただいたことも告げた。

何ともないと思っていたが、2箇所で剥がれが見つかる。持って行って良かった。
エンドピンが元に戻っているかもと感じたが、「許容範囲」とのこと。
「翌日には仕上がるでしょう」とのことで、安心してお任せした。

弓の毛替えも依頼。
「この弓は3万円で、最初の師匠に選んでもらったものだが、強い弓で気に入っています」という話しから、「その師匠はどなた?」となった。
M先生の話をしたら、ご存じだった。「昔、よく楽器の面倒を見ました」ということだった。



翌日、仕事を終え、夕刻に取りに行った。途中でチェロをしょっている女の子(ハードケースはBam hightech Compact だった。私と同じメーカーだが、私のケースの約2倍の値段……)、バイオリンを持ったひと2人を見かける。人が多い分見かけるのは当然だが、こんなに楽器を持っている人と遭遇する確率が高いのは、さすが横浜。見知らぬ土地でも「おお、仲間よ」という気分。

剥がれ2箇所の修理と、ペグの補正、駒の食い込み補正、弓の毛替えをやっていただいた。
修理が14000円、毛替えが7000円。思ったよりも安かった。
補正の部分はとくに料金を請求されなかった。商売っ気がないところがいいなぁ。

指板の1~3ポジあたりの指が当たる部分が少しへこんでいるとのこと。つまり、指が当たり摩擦で削れているのだった。よくプロの指板をみると、光の加減でかすかにへこんでいるのが見えるが、私のもそれになっていたのだった。

「よく練習している証拠です」と褒められた。まあ、何年もやっていればそうなるだろう。
へこみがあると、雑音(ビリビリという音)が生じるそうだが、気がつかなかった。私の楽器で実演されたが、果たして、ビリビリ鳴っていた。

「堤剛さんの楽器をウチの工房で見ることがあるが、駒近くのハイポジションが削れています。あのレベルになると削れの場所が他の人とは違いますね」とのお話。私には遠い世界だが、せめて、もう少し高いポジションでそうなることを目標としたい。

「この指板のへこみを補正したかったが、あとから気づいたのでしなかった。次回持ってくる時にやりましょう」とのことだった。
その日までしっかり続けよう。

ここの工房が好きなのは、職人さんがひとりいらっしゃるだけだからだ。
私がこの楽器を買ったところは都心にあるが、営業担当と接触できるだけで、職人と話しをすることもない。だれが私の楽器を見てくれるのか、わからないまま預けることになる。

横浜のこの工房は経営者やら職人の監督など複数の人間がいるわけでなく、また、都心ではないため、他のお客と遭遇することもあまりない。
だから、この職人さんとゆっくり話しをすることが出来るので、安心して楽器をゆだねることが出来る。

次回もよろしくお願いします。


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