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吉田秀和『名曲の楽しみ モーツァルト 3』読後感 [その他]

吉田秀和『名曲の楽しみ モーツァルト 3』を続けて読む。かなり有名な曲が出てくるようになった。
この「イドメネオ」がオペラ・セリアの歴史を通じての第一級の傑作である、またモーツァルトが書いたオペラ・セリアの中でも最大の作品であるということはたしかであるにもかかわらず、十九世紀を通してそんなに人気がなかった。(中略)そのことに理屈をくっつけるとすれば、モーツァルトが本当に張り切って、たっぷり十二分に彼の才能の全部を尽くして書いたというところに、かえってその理由があるような気が、僕はするんですね。というのは、あとのものになってくると、やっぱりモーツァルトは非常にすばらしい音楽を書きながら、書き過ぎない。そうしてあるところは暗示でとどめたりなんかする。それがモーツァルトという芸術家のひとつの特徴になって、たとえばベートーヴェンなんかと違うところ。決して行き過ぎない作曲家になりますよね。

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