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吉田秀和『名曲の楽しみ モーツァルト 2』読後感 その2 [その他]

吉田秀和『名曲の楽しみ モーツァルト 2』のなかで、モーツァルトの性格に触れた部分が有ったので書いておく。

ここがモーツァルトのちょっと残念なところなんですけど、他の音楽家の演奏をきくと、モーツァルトはたいてい悪口を言いますねえ。手厳しい評価をする。まあ残念と言ってはいけないのかもしれません。モーツァルトのような大天才の側からみれば、たいていの音楽家のやっていることはつまらないんでしょうけどねえ。このフィッシャーの演奏も彼の手にかかると、あるいは彼の口にかかるとコテンコテンですな。ただ何しろモーツァルトという人は、天才のすばらしさに比べて、生涯はそう幸福とは言えませんよね。だからその人が苦しい生活の中にいて、他の音楽家のやっていることを手厳しく批評すると、なんて言うかなあ、自分の不平がこういうところに出たかしらって、ちょっと悲しい光景のようにも思われます。まあこれは余計な話。


モーツァルトという大天才とは距離があるが、私も気をつけよう。
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